逆に僕が「売れる」と思ったお笑い芸人を当てる確率は、けっこう高い。僕のレーベルのwebサイトの一口コメント欄を欠かさず見ている人なら、その精度の高さは知ってるはずだ。そんな人は一人もいないと思うが。
とは言っても、これは僕だけの話ではないと思う。ミュージシャンの売れる/売れないの予想は、誰にとっても難しい(後になって「売れると思った」と言う人は多いけど)。けど、売れると思ったお笑い芸人が実際に売れたという事は、お笑い好きなら一つか二つは持っていると思う。

それはなぜか? ミュージシャンとお笑い芸人の世界の違いを対比させてみれば、その理由は分かるはずだ。
ミュージシャン(以下M):音楽の価値は多元的である。
お笑い芸人(以下W):お笑いの価値は「面白い」のみの一元的である。
M:「良い」音楽の基準は曖昧である。
W:「面白い」の基準は、生理的に笑うかどうかで判定される。
M:「良い」音楽だからといっても、必ず売れる訳ではない。
W:「面白い」芸人は必ず売れる。
M:ポップミュージシャンの世界では、「売れる」ことが全てではない。
W:お笑い芸人が目指すべきものはただ一つ。「売れる」ことで「売れ続ける」ことである。
M:ミュージシャンの成功の尺度は多様にある。
W:お笑いの「売れた」尺度は、「どれだけ沢山テレビに出ているか」だけである。
M:その人(達)以外の要素も、ミュージシャンの成功に掛かっている。
W:お笑い芸人の成功は、その人(達)の面白さに全てが掛かっている。
M:ポップミュージックは、才能(センス)だけで勝負する世界。
W:お笑いは、才能を努力と勉強で磨いていく事で勝負する世界。
一言でいえば、お笑い芸人は「分かりやすい」世界で、ミュージシャンは「分からない」世界ということだ。だから誰か成功するのかを予想するのも、「分かりやすい」し、「分からない」のだ。
今度、上に書いたことについて、もう少し詳しく書きたい。
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言い訳を書かせてもらえば、僕はミュージシャンを売れそう/売れなさそうと見る事はほどんど無い。というか、僕がリスナーとしてミュージシャンに求めるものは、「良い作品」だけで、売れたか売れなかったかは、全く興味が無いのです。
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